ガン細胞の血球由来説は ガン対策にどう役立つか 千島喜久男
“ガン細胞はその細胞分裂によって急激に増加する”というウイルヒョー以来の細胞学説をそのまま信じても、また、私の発見した“血球からガン細胞に成る”と考えても、それはガンの基礎的研究上の問題であるから、臨床上、ガンの予防や治療には直接何の影響もないかのように見える。
だからこそ、現代医学者は、私の新説を無視、黙殺しても、一応、研究を進めて行けると信じ、事実、それを実行している。
しかし、ガン細胞が血球(主として赤血球)からできることを承認せず、既成細胞説をおし通そうとすれば、必ずガン研究は行きづまり、進退きわまる袋小路に迷入することは明らかである。なぜなら、
〇砂上にどんな大きなビルディングを建てても、大地震がやってくれば、基礎が誤っているなら、それは傾き使いものにならないものとなるのと似ている。
成るほど、現代のガン研究者は、ガン細胞が分裂する有様を顕微鏡映画で示し、ガン細胞異常分裂説を誇示しようとしているが、これが大きな誤りである。
〇ガン細胞をニワトリ胚子からしぼった液や、その他生体と は違ったメジアム(培地)で、組織や細胞を培養することは、生体より低い気圧の下で、しかも強い光線を照射して、不自然な条件下で観察し、ガン細胞の示す病的な行動(これは一種のアーチファクト、人工産物)を体内での自然の状態と同じものだと誤った判断をしている。
“細胞は細胞の分裂によって”のみ細胞は増殖するものだという100年以上前からのウイルヒョー的細胞説を鵜呑みにしている。
レペシンスカヤや私たちの主張している
“細胞は細胞の構造をもたない有機物から新生してできてくる”
“細胞の核や核酸(DNA)は、それのない部分にタンパク質の変化によって生ずる”
という巌たるこの事実を前にして、一般の学者は、“DNAのない人間の赤血球からDNAが形成される過程を生化学的に説明しなければ、それを認めない”といっているが、これは“事実を第一として、説明は第二義的なものだという科学の原則を知らないものである。
とにかく、ガン細胞は血球が変化してできるものだということが、率直に承認されるとき、血液の浄化がいかに重要なガンの予防及び治療の基礎的条件であるかが解ることになる。
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