2020年9月26日土曜日

造血の仕組み 千島喜久男

 造血の仕組み  千島喜久男

 

ニワトリの卵でよくわかります。

ニワトリの卵に温度を与えて、75時間、約3日か4日たつと、卵の黄身の表面の上の方に、赤い血が出てきます、赤血球が。その赤血球は、少しも分裂、細胞分裂はしていないのに、赤血球ができてきます。

 

卵の黄身の中には、赤血球のヘモグロビンが、ない。黄身ばかり。ところが温度を与えていると、ヘモグロビンができてくる。核酸、DNA,ヘモグロビン。血が赤いのは、鉄とタンパク質を結合したヘモグロビンです。

 

こういうものが、どんどんここでできています。だから細胞新生のことです。分裂しないのに、卵の黄身が集まって、そして真ん中に細胞の核、DNA,それからヘモグロビン。血が赤いのは、ヘモグロビン。そういうものはなかった。卵黄の中にはDNAもヘモグロビンもないのです。ないけれども、できてくる。これはもう確かな事実です。

 

このことが現代の科学ではわかっていません。これを認めていません。

 

それなのに、その最初は、DNAは、細胞の核が分裂して、そしてできたというふうに解釈しています。それは間違いであって、卵が二つに分かれて真ん中の核が分かれるのではなくて、一緒に、どんどん卵の黄身が集まってできるということが、非常にはっきりしていますし、この卵の黄身でできます。

 

卵の黄身、卵黄があり腸がある。腸の真ん中に、ひらいています。そしてこれが管になり、腸の真ん中に、卵の黄身の管が連続してひらいています。そしてこれがだんだんと、ひよこが大きくなって、21日たって、孵化してくる時期になると、この卵の黄身が腹の中に入っています。そして後一週間は、何も与えなくても、この卵の黄身だけで、生きていけます。

 

だから日本から満州へ、ひよこを送っても、一週間以内は、何もやらなくても大丈夫。これは卵の黄身を腹にいっぱい持っているから、そういうわけです。

 

ただ人間の場合は、卵の黄身が非常に少ない。非常に少ないから、そんなふうな訳にはいきません。

 

オタマジャクシは、腹の中、卵から出たオタマジャクシは、その当日、孵化した当日を見ますと腹の中は全部卵の黄身。卵の黄身だけで、腸もなければ内臓も、何にもありません。それで孵化します。口から・・食道があり・・・処女膜があります。口・・肛門・・・穴があります。2,3日たつと、だんだんこう穴が広がってきて、口からやっと一緒になって、渦巻いて、腹の中になります。

 

この卵の黄身の場合は、卵の黄身から、絨毛の壁の細胞になります。

 

人間の場合は、あるいは高等な動物では、お腹に胎児を妊娠する動物では、絨毛は親の血からできます。

 

卵の黄身は小さい、わずかですから、腹の中で、子宮の壁がありますと、そこから血が出ます。毎月女性のメンスがあるように、血が一杯出てくる。

 

そして出た血が固まって、絨毛になる。卵黄の胎盤。生まれてくると、親の血をもらえません。腸の壁に絨毛がいっぱいあります。食物が絨毛の表面に付着して、絨毛の壁の細胞になります。

 

その細胞が中側から血になります。みんな血ができる場所は絨毛があるところです。

 

ところが骨髄には絨毛がない。またその材料もない。骨髄ではその逆に、赤血球から脂肪になっているだけで、こういうふうに、食べ物から、あるいは親の血から、卵黄から、できる状態ではありません。

 

私が食べ物の中に墨汁を加えて与えて実験をしました。

 

食べた物が胃や腸でよく消化されて、どろどろのおかゆのようになった浄化されたものを食物モネラといいます。それが腸の絨毛の表に、いっぱい付着する。だからよくものを噛まないで大きな塊になっていると、腸の絨毛を傷つけるだけで、決して消化、吸収されません。

 

よく噛んで食べないと、腸の絨毛というのは顕微鏡で見るような非常に小さいものですから、よほど噛んだつもりでも、食べ物は大きな塊になります。どろどろに、よく噛んで消化液で分解していれば、食物モネラになります。

 

これが付着すると、ここでだんだんと細胞になります。そしてその腸壁の細胞の内側から、赤血球になります。これは細胞分裂ではなく、一つの中に胞子を形成します。胞子形成のような過程でいくつも一緒にたくさんできます。たくさんの小さな赤血球が、大きな腸壁の細胞の中に、胞子形成するような状態にできます。

 

人間の場合はたくさんの小さな赤血球が、細胞の中に胞子をつくるようにしてできます。

 

高等な動物、カエルでは、腸壁の絨毛の外側に着いた食べ物がだんだんと細胞に、血球になって運ばれる状態が示されています。

 

親の血液と胎児の血液の関係。母親の子宮の壁、その子宮の壁の中にきている血管が、いつも、子宮の内面に時々破れて、メンスのときと同じに、血が出ます。

出たのが固まって絨毛を作ります。

 

妊娠しない時はメンスの、月経の時の血となって体の外に出ますが、妊娠をすると、その血がそこで固まって、絨毛を作ります。そして血が外へ出ないようになります。妊娠すればメンスが止まるというのはそういうことです。そういうふうにして、血ができるのです。

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