血球分化説 千島喜久男
私の血球(主として赤血球)分化説は一言にしていえば哺乳類の無核赤血球は、まだ細胞前の段階で、これから細胞内にDNAを自ら合成して細胞へ変わって行くものであり、赤血球⇄白血球、赤血球⇄生殖細胞、赤血球⇄すべての体細胞などの可逆性が栄養状態の変化、発生の時期などのちがいによって起こるが、これは生体内に於ける血球の存在する場所(いわゆる細胞環境)に従ってどんな種類の細胞にでも変わり得る、極めて可変性に富んだ若い細胞(鳥類以下の下等動物の有核赤血球)又は細胞前の段階のもの(哺乳類や人の無核赤血球)だということであり、それは事実である。
ただ、この場合脳は運ばれた赤血球が脳細胞に接着して脳細胞に分化したり、肝細胞に接着して肝細胞に変わるのは、その“場”(field)の物理、化学的特性のほか、そこの科学的特性に支配される。それを私は、一応その“場”の誘導作用(induction)とよんでいるが、その“場”のもつ詳しい物理、化学的性質やその生化学的反応を方程式で示すことは現代の物理、化学ではできない。それは丁度Kervranが生体によって原子転換が行なわれるが、それを起こさせる生体の酵素が何であるかを現在明らかにすることは出来ないと言っているのと全く共通的である。
私は無核赤血球が種々な有核の細胞へ分化(転換)し、その後DNAの無かった所に、DNAが蛋白質を母体として新たに合成される事実を確認しているが、しかし、これがどういう化学的変化で行われているかを、私には説明は出来ない。また現代の生化学の知識ではそれは説明できないことになっている。
しかし、このような変化が実際には、生体内で起こっているのである。
化学は、事実が第一義的であり、説明は2次的である。
現代科学で説明できないことは、たとえ事実であっても、それを否定しようとする科学者の態度は正しくない。
事実唯真
薬毒は
混合物の用量次第
しかし個体差があり
発達の時期による
暴露許容量
赤ちゃん1滴 致命傷!

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