死は生の契機 千島喜久男
自然には飛躍もなければ境もない、連続的である。
無生物から有機物→蛋白質→RNA,DNAを含む細胞→生物体へとAFD現象によって発展し進化する。
ところがウイルスやリケッチアは、私見によれば、上述のようなAFD過程の線上にあるものではなく、その反対に細胞が病的となり死滅し、崩壊する際の逆AFD過程の途中で、細胞の原形質がウイルスやリケッチアに分解解体するときに出現するもので、後向き進化過程の産物である。
細胞が完全に死滅したとき、完全なリケッチアやウイルスが新生するわけである。細胞の死はリケッチアを生むわけである。
このほかにも細胞が死滅する時、細胞の原形質は多数のバクテリアに還元することも私は確認している。
細胞の死はバクテリアを生む。
即ち“死は生の契機である”。
ウイルスは細胞の逆AFD現象即ち死によって生まれるものである。
ウイルスは、病気の原因ではなくむしろ結果である。
〇伝染病は時代的消長を示すものであるが、これはそれぞれの時代の人間の生活様式と気候風土の永年的変化との相関から研究していけば、病原微生物説は、伝染病の原因ではなく、病気の結果であるか、または並行関係にあるものであることが解ってくるだろう。
伝染病をおそれるより、各自の健康状態に注意し、自然免疫力を各自がもつことが、伝染病対策の根本とならねばならぬ。


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